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日々の泡
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さらば新宿ジャム
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新宿JAMが2017年をもって閉店した。
最後の方はちょっとしたお祭りになっていたと思うが、2週間ほど過ぎた今、皆の話題に上ることがほとんどない。この波の引き具合の速さにはびっくりするが、自分のやった年末の企画について少し書いておこう。

新宿JAMは1980年にオープンした。古くから知る人は「ジャムスタ」という。スタジオ併設であり、レコーディングにも使用されていたという経緯による。僕の場合は単にジャムと呼んでいた。そのジャムが2017年いっぱいで営業を終了するということになった。理由はビルの老朽化による取り壊しということである。

37年もやっていたので、今は有名になっているバンドも多数出演しいていた、というのが閉店のニュースには必ずと言っていいほど書いてあった。そのこと自体は長くやっているところであればいくつかはあるだろうが、同時にモッズやハードコア、ガレージなどのシーンが80年代に形成されるのに一役買っているというのと、我々界隈でもたくさんのバンドが出演しているということ、それが重要だと思う。今は有名になったバンドたちも無名の時に出ていたわけで、つまるところ、ハードルが低く(使用料が安い)、門戸が開かれ、われわれの生活に近い自由な雰囲気があったということではないだろうか?メジャーに行くようなバンドあり、アンダーグラウンドに居続けるバンドもあり、という多様性を許容する風土があったのではないか。

われわれ界隈もかなりの頻度でジャムとシェルターの併用という感じで使用していたが、近年はへヴィ・シックやペンギンハウスなどを使う回数が増えたし、Pit Barなど新しい店もできたりして、ジャムで企画をやるバンドが減っていたように思う。当然ながら、観に行くライブが減れば足は遠のく。

そんなジャムから閉店の情報と閉店間際に企画をやりませんかとの打診がRockbottomを通じて僕の耳に入ってきた。それが5月くらいのことだったか。足が遠のいていたのだが、Rockbottomが長いことジャムのスタジオで練習やっているので、その関係で話が来たのだと思う。当然やる、ということになるのだが、Rockbottomの企画というよりはTarget Earthの企画にした方がいいのではないか?ということになった。

今回、ジャムが最後ということになると、メンツもある程度慎重に決めなきゃな、とは思いつつも結局は自分の馴染みのある、というかTarget Earthにゆかりのあるようなバンドたちでまとめた感じになった。のんびりと決めているうちにあっという間に秋になり、冬になった。途中議論していたのが、オールナイトにするのか、通常時間で終わりにするのか?ということだった。平日とはいえ、仕事納めの人も多いだろうから、オールナイトにするか、普通の時間に終わらせて忘年会をやるか、といったところだ。秋口になって、ジャムの深夜帯で警察から注意が入ったという話があり、オールナイトは厳しいんじゃないか?ってことにもなったんだけど、店長の石塚さんに相談したら、経緯は省くけど、大丈夫ということになった。それでもまあ、みんなオールナイトはキツイだろうということで、1時か2時くらいには終わらせるという流れにした。

Rockbottom、Thunderroads、Evil Hoodoo、Firestarter、Three Minute Movieとわりとすんなり決まった。そして今回サプライズとして、コードの発展形となるB.C.P.C.を仕込んだ。これは初ライブにする予定だったけど、11月のPushersをお披露目としてこのときは2回目のライブとなった。そして、ザ・ノウを解散したたくじのバンドGiza Gizaはこの日を初ライブとした。最後にすべりこみで、グレッグのTalent Showを入れて8バンド、となった。DJには尊敬する先輩、関口さんとノヴさんにお願いして、なかなか強力なメンツとなった。しかしながら、バンド数が多いので日付を超える設定にしなければならないというのと、当日仕事がある人、次の日仕事がある人、というそれぞれの都合があり、希望を入れ込むと真ん中に集中してしまうので、タイムテーブルを作るのはなかなか調整が大変だった。

当日、仕事を早あがりし、新宿に向かう。新宿駅からあの遊歩道「四季の道」を通って。今回は昼の部もライブ企画が入っていた関係でトップのGiza Gizaのみリハをやってすぐにスタート。それぞれのバンドについて書くと長くなるので、書かないけど、最初からお客さんがいっぱい入っていて、全バンド盛り上がっていた。みんなジャムで初ライブやったなどのいろいろな思い入れがあるだろうから、それをそれぞれの角度で感じながら演っていたのではないだろうか。僕は一応時間管理をしながら写真撮ったり、自分もDJやったり、みんなとしゃべったりとわりと忙しくしているうちにすぐ時間が経ってしまった。懸念していた終電後にガラガラになるのでは、ということもなく、みんなけっこう残ってくれていたのでよかった。案の定、間に合うのか間に合わないのか?というタイミングで来る人がそれなりにいたりして、一部順番変えたりもしたけど、なんとかやり切った感はあったな。Target Earthと出てくれたバンドたち、そしてジャムの関係性っていうか、あの感じ、天井の低さ、楽屋の感じ、ドリンクカウンター、トイレ、ステージの奥行のかんじなどなどいろいろな場面を思い出しつつ。

ジャムは途中経営母体が代わったりもしているけど、僕らにとっては変わらないジャムだった。お客さんにとってどうか、というのは一番大事ではあるけど、ライブハウスというのはビジネス面の維持と文化貢献的な面のバランスが大変で、バンドとライブハウスに双方に負荷が掛からない形でやるのはなかなか難しいわけですが、その中では非常にバンド側、企画者側に寄ったお店だったのではないかと思っている。環境改善を声高に言うつもりはないですが、このような店があったことは他のお店の方々も憶えておいてもいいのではないかと思う。
新宿ジャム、お疲れ様でした。

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