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THE PUSHERSについて
THE PUSHERSについて

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マングローヴから出たPushersのCD


THE PUSHERSは94年あたりに1年程度活動していたバンドである。ライブは10回くらいしかやっていないという。

なんでそんなバンドのことを書くのかというと、2017年の今、23年のときを経て、当時のデモテープのCD化(彼らは活動時にはレコード、CDを出しておらず、デモテープも少量しか出回っていなかった)とそれを記念しての再結成ライブがあったからだ。

メンバーはVo.Fifi (当時Teengenerateと並行)、Gu.野口(ex.Beardsley、のちにMuddy Frankenstein, TRIOなど)、Gu.市丸(のちにThe Knocks)、Ba.原(のちにTonight, TRIO)、Dr.ウガンダ(ex.ピーズ、のちにTweezers, Smantha’s Fabvouriteなど)である。音楽性も含めてTweezersの前身という言い方もされ、自分もよく大雑把にそのような言い方をしてしまうけど、すこしニュアンスは違うかな。

CDのライナーに書いてある野口の証言によれば、野口、市丸の2人によってバンドは始まった。そこにメンバー募集で原が入り、Fifiが入ったことによってバンドの体をなしてきた。ドラムは最初はヘルプだったが、最終的にウガンダが入って固まった。
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THE PUSHERS 1994


薄れゆく記憶の中でむりやり思い出すと、初ライブの前にはもうデモテープがあったのではないか?と思う。テープのタイトルは"P.F.F.P."。DictatorsのD.F.F.D.に則った、Pushers Forever Forever Pushers。結果的にはすごく短命なバンドだったんだけど(笑)
僕の中ではForeverだな。僕の記憶としては20000Vのオールナイト企画へ向かう誰かの車に僕も便乗していて、その中で聴いたような気がしているからだ。同乗者には曲くんなどがいたのではないかな?
その20000Vでのライブが最高に面白かったんだけど、どちらかと言うと音楽よりもTシャツの方が印象に残っている。みな揃いの黄色っぽい無地Tシャツにマジックで「MC5」
「レジストレーターズ」とか「初期ダムド」とか書いてあって、あとで訊いたら、好きなバンドを各々書いたということだった。
いまやFifiはTweezersでもFirestarterでもギターを弾かずに歌っているが、当時はTeengenerateのFifiだったので、まずギターを弾いてないということが新鮮だった。そして曲がとびきりポップで高速。一発で、お気に入りのバンドになった。



バンド名の由来についてFifiに尋ねたことがあるが、その時言ってたのは、Putters(Emptyからリリースのあるシアトルのバンド、パターズと読むのが正しい?)を意識して付けたという。ホントかどうかわかんないけど。音楽的にはライナーではVacnt Lot、Eastern Dark、Queers、Ramonsを意識したと書いてあったが、それ以外ではFastbacksを意識したというのを聞いたことがある。ようするに90s当時にリアルタイムのポップでファストなパンクをやるという、過去のスタイルを参照するというよりも同時代的なコンセプトだったのかなと思う。いま思えばそれはメロディック・ハードコア、メロコア、ポップパンク、パワーポップなどのジャンルが確立するまえのグチャっとした時代のものであり、リリースがなかったという理由によって語られることのほとんどなかった先駆者だったのではないだろうか。

Pushersの魅力はその「蒼さ」であったと思う。言い換えれば子供たちがバンドやってるようなかんじ(まあ、子供ではないのだが)があって、すごく楽しかった。当時の我々界隈では完全に普段着でそのままライブやる、っていうのが当然としてあったが、Pushersはお揃いのTシャツで出てきた。あるときはカラーのTシャツ(白いのを鍋で煮て染めたんだよ、って言ってた)だったり、市丸くんがバイトしてたゲームセンターにあったUFOキャッチャーの景品だったオバQのTシャツだったりした。そんな見た目のチープさも面白く楽しかった。
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THE PUSHERS 1994


上に、90年代の同時進行の感じと書いたが、カヴァー曲はDictators “Stay With Me”, Essybeats “Friday On My Mind”, Dave Clark Five “Anyway You Want It”などで60s, 70sのものだった。僕が好きだったのはNew York Dollsの”Showdown”だった(NY Dollsもカヴァーだけどね)。この辺はもろにFifiのセンスかと思われるが、60s好きのウガンダの意向もあったのではないかと思っている。

ぼくは当然Teengenerateの大ファンであったが、それとは別の楽しさをPushersには感じてたゆえ、自分の企画にも出てもらったことがあった。それがYoutubeにもあった!(誰が撮ってたんだろうか、、、)
まあ、記憶は美化されるものなので、当時感じてた強烈な楽しさはYoutubeではなかなか伝わってないかんじはしてしまうが、、、雰囲気は判るのでは。

94年、横浜7th Avenueでのライブ(Target Earth企画)

そんなPushersも10回くらいしかライブやってないのに、解散となった。解散となった理由は良く知らないけど、今回のCDにも収録されているラストライブとなる新宿ジャムへは観に行った(観に行ってるけど写真撮ってないのが自分らしいとも言えるが、、、)とにかく、Teengenerate以上に短い期間でワーッとなってパッと終わったわけだ。

その後市丸はかのThe Knocksを結成し、クロロホルム企画を始めることになる切っ掛けをつくるわけだが、その後のパンクシーンの流れを思えば、この市丸の行動はとても重要なポイントだった。原はTonightのドラムとなり、これもクロロホルムに加わっていく。野口はMuddy Frankensteinへ、FifiとウガンダはTweezersへというのが大きな流れであるが、個人的にはこの中の野口、原がのちにTRIOを結成し、僕のレーベルから出すことになる、という意味でPushersは重要なバンドであったと言える。
Pushers解散後に訪れたクロロホルム、70sパンクの再評価の波もあり、また別の場所ではメロディック・パンクの細分化など90s東京パンクシーンは活気を持ち続けていたけど、その中でPushersの名前は完全に忘れられ、長い間ほとんど話題に上ることも無かった。

20年ほど経ち、Teengenerateのドキュメンタリー”Get Action!”が作られた際に、素材となるビデオ集めが行われた。その過程でPushersのビデオがけっこう見つかったよ、という話を聞いた。このとき久々にPushersの名前を耳にした。これが第一の伏線だっのではないか。
その後、さらに2年くらい経ってデモテープのマスターが見つかったという流れになる。簡単にいうと、それをマスタリングしたのが今回のCDだ。
ことしの夏、僕とBaseの飯嶋くんは高円寺でやる写真展に取り組んでいた。そのときに飯嶋くんから聞いたのが、PushersのCDを出す、そしてライブをやる、ということだった。なんか、ムズムズしてウキウキした。

その11月はあっという間にやってきた。シェルターの昼の部かよ、まあそれも含めてPushersらしいけど。僕は家庭の用事があり、ギリギリ間に合ったけど、シェルターは満員で、そこにいたのはたしかにPushersだった、ドラムのウガンダは不参加でHateman他のツバサが代役ではあったが、アニキ、原坊、野口くん、市丸くん、がカラーTを来てすごくポップですごく速いあの曲たちを演奏していた。
再結成ライブを嫌うひとたちが一定数いる、というのは認識している。ノスタルジーだと。でも、このようにCDも出してライブもやるということが、また世に問うことになるわけで、それはいいことではないかな、と思っている。今回初めて観たひとたちは「伝説が美化されていただけだった」と言うこともできるからだ。で、僕自身観てどうだっのか?というと、すごく甘酸っぱかったわけです。かつてのPushersは、上に書いたように蒼さが良さであったと思ってたんだけど、ウガンダの寂しがり屋が無理やり明るいMCしてるのは無いにしても原坊のワンツースリーフォー!や市丸くんのピョンピョン跳ねる姿とかを観てて、わーっとなってじわっと来たね。これがPushersだ、ってね。
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THE PUSHERS 2017




たのしい時間はあっと言う間におわり、僕は用事があったので、すぐに帰ってしまったが、ぷあかうには懐かしいやつらが集まっていたらしい。僕はそこには参加できなかったけど、それゆえ、PushersをPushersそのものとして捉えられたからいいかな、なんてね。
今回1回限りの再結成だということなんで次はあるかわからないけど、あるならまた駆けつけるね。
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コメント
この記事へのコメント
お久しぶりです
ライブ観に来ていただきありがとうございました。
会えなかったのは残念です
いつか、お会いできたら嬉しくおもいます。ライブレポ、楽しく読ませていただきました。ありがとうございます。
2017/11/17(金) 22:13:25 | URL | いちまる #-[ 編集]
管理人のみ閲覧できます
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2017/11/18(土) 18:37:33 | | #[ 編集]
Re: タイトルなし
コメントありがとうございます!
家庭の事情により、すぐ帰んなきゃならなくて、、、
でも、市丸くんの元気な姿が拝めてよかったです。
どこかで会いましょう!
2017/11/27(月) 14:31:15 | URL | ん #-[ 編集]
Re: 素敵な文章
家庭の事情により、すぐ帰っちゃったけど、ほんとはみんなと呑みたかったね~

ちょっとしかやってなかったバンドだけど、重要だったと思いますよ!

トリオはひきつづき応援しますので、よろしく!
2017/11/27(月) 14:33:09 | URL | ん #-[ 編集]
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